【松井律・競輪黙示録スペシャル】
◆12R:決勝 「僕には勝たなければいけない理由ができた」。古性優作は、共同会見でこう口を開いた。
18日、大会2日目に恩師の郡山久二氏(大阪55期=享年60)が亡くなった。「昨年から闘病されていて、体調に波があったんですけど、ここ最近は良くなくて2~3週間は会えていなかったんです」。
郡山氏といえば、古性が若手時代から練習の面倒を見てもらった恩人である。来る日も来る日もバイクで若手を引っ張り、そのおかげで今の古性がある。
訃報を聞いた19日からの3日間は、この事実を胸にしまって気丈に戦った。「師匠的な存在であり、家族であり、父であった。一番の恩人でした」。決勝行きを決めてここまで話すと、今まで我慢していた涙が一気にあふれ出た。
郡山氏は89年、1度だけKEIRINグランプリに出場するチャンスがあった。しかし、その年は選手会と施行側で賞金闘争の折り合いがつかず、開催が中止になってしまった。「グランプリへの思いを僕に託してくれていた。だから、僕が勝ったときは、泣いて喜んでくれたんです」。
今大会の古性は、初日の内容に少し不安を残したが、準決11Rになると、いつもの強い戦いぶりだった。
決勝は寺崎浩平-脇本雄太の3番手。「力を出し切りたい。郡山さんに笑われへんレースをしないといけませんね」。89年大会で郡山氏は決勝2着。勝って優勝旗をささげる。
3連単(1)=(7)-(3)(5)(4)の6点勝負。






















