【ヤマコウの時は来た!】
前橋ドームの記者室は6階にある。ここのエレベーターは、非常に遅い。これならナメクジに乗った方が早いのではないかと思うほどだ。今回はG1なので報道陣の数が多い。エレベーター渋滞に巻き込まれないように、現役時代に培われた位置取りやコース取りを生かさなければ。
この競輪場はカントがあるため癖が強く、打鐘での位置取りが非常に大事だ。特選11Rを走る脇本雄太(29=福井)の活躍が、競輪の形態を徐々に変えてきている。今まで世界を舞台に活躍する選手は、ダッシュやトップスピードは優れていたが、一発狙いが多く不安定だった。彼はそこに航続距離をプラスしたので安定感がある。先日行われた高知共同通信社杯で大活躍した山崎賢人は、まさしく脇本のような走りだった。
昨日今日で、脇本の走りは完成したわけではない。長い下積みを経験しているだけに、誰にもまねできないと思う。特に若い選手は、格上の先輩選手を連れた時に、その走りができるかどうかが鍵を握る。
このレースは、早坂秀悟を先行させて、まくりを狙いたいのが山田英明に松浦悠士だ。互いにテーマがあるだけに、位置取りでは負けられない。山田は共同通信社杯からの巻き返しを図る一戦。松浦はG2以上のレースの組み立てを考えなければいけない時にきている。早坂は相手が強ければ強いほど燃えるタイプだけに脇本にとっては厄介な相手だが、あのオールスターの走りを見ると、負けるパターンが思いつかない。(日刊スポーツ評論家・山口幸二)






















