【中野公博・福腹スペシャル】

中野慎詞がデビューする前、輪界を騒がせていたのは犬伏湧也(27=徳島)だった。119期の在所1位として注目を浴び、ルーキーシリーズは3場所連続完全V。同期の中では頭ひとつ抜きん出た存在だった。

本格デビュー後、9連勝でA級2班に特昇。その後は少し足踏みがあったが、S級でポテンシャルの高さを証明。ビッグでも出場するたびに存在感を増している。

1予4Rは先行1車だったが、番手がS班の清水裕友。3番手に竹内翼、さらには九州勢まで続きライン5車。ここに南修二がジカ競りと、犬伏の機動力に期待したからこその並び。単騎の山賀雅仁が前受けする形になったが、冷静に立ち回った。

「打鐘過ぎくらいからチャチャチャっと上げていけば、ラインで決まるかなと。清水さんが付け直したのもモニターで見えた」と、周りが見えていた。競りだったとはいえ、清水は「3角からたれてくるかと思ったら、4角から踏み直された」と犬伏の強地足をたたえた。

2予A・10Rは新田、真杉と強力な自力型が相手。それでも、8月西武園G1オールスターでの落車が癒えた今だからこそ「やれることをやりたい。楽しみ」と曇りのない目で語った。

G3初挑戦となった1月大宮準決で、深谷と壮絶な先行争いをしたことは記憶に新しい。真杉も先行にこだわりを持っているが、犬伏も負けていない。ここは2車でも先行策。山田の援護を受けて2人のゴール前勝負だ。

3連単(4)=(1)-全の計14点。