ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会の開幕を前に、1次リーグF組初戦で日本(FIFAランキング18位)と対戦するオランダ(同7位)が、初出場のウズベキスタン(同50位)と大会前最後の実戦を行い、2-1で競り勝った。日刊スポーツ評論家の永島昭浩氏(62)は、2人の要警戒選手を挙げつつ、14日(日本時間15日)の対決は日本が優位だと結論付けた。

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オランダの脅威は、3トップの左と中央でコンビを組んだガクポとマレンのFW2人だ。ガクポが主に左から仕掛け、決定的な場面を5回以上演出した。

この日は決定機をつぶしたマレンは、所属するローマで今季、18試合14得点のランキング2位のゴール場面を見ても、爆発的なスピードは本物。連係が取れた2人に前を向いてプレーさせると、日本にとっては失点の危険性が増える。

日本は前線から1次、2次、3次の守備をいかに連動させられるか。オランダはサイドからの縦パスも駆使し、左のガクポ、右のFWサマーフィルもうまく使っていたが、例えば日本は右の堂安、左の中村が最初にうまく守備ができれば、FWには正確なパスが入らなくなる。

この積み重ねができれば、前回大会で対戦して勝利したドイツや、スペインほど怖い相手ではない。

オランダの守備は、主将のDFファンダイクが要になる。世界屈指のCBは認めるが、日本は上田が俊敏性を生かせば、空中戦よりは地上戦で、具体的にはスルーパスを受けた上田がファンダイクの足下で勝負するのもおもしろい。

試合環境も日本に味方するはずだ。最高気温が32度だったこの日のニューヨークで、オランダは前半10分ほどで、息があがっているように見えた。高温多湿になれば、明らかに日本が有利。

ピッチコンディションでは、米国で開催された昨年のクラブW杯を見て、ボールが転がらない傾向があった。Jリーグに近い芝生の感覚か。ダラスの会場が同じとは断言できないが、少なくとも欧州チームは歓迎しない環境ではないか。

私は24歳の時、松下電器(現G大阪)からオランダのPSVに3カ月、留学した経験がある。ピッチの縦と横を最大限使う、いわゆる「トータルフットボール」にカルチャーショックを受けた。

だが、今やその根幹をなす運動量や技術、組織力は日本のお家芸になった。臆せずに戦えば、日本が有利になる。少なくとも勝ち点は取れるし、取らないといけない。(日刊スポーツ評論家)

【動画】オランダの守備陣混乱 終了目前、ウズベキスタンにゴール喫す

【イラスト】W杯オランダ代表メンバー
【イラスト】W杯オランダ代表メンバー
国際親善試合のウズベキスタン戦で競り合うオランダのファンダイク(右)(ISI Photos提供・ゲッティ=共同)
国際親善試合のウズベキスタン戦で競り合うオランダのファンダイク(右)(ISI Photos提供・ゲッティ=共同)
国際親善試合のウズベキスタン戦で戦況を見守るオランダのクーマン監督(ISI Photos提供・ゲッティ=共同)
国際親善試合のウズベキスタン戦で戦況を見守るオランダのクーマン監督(ISI Photos提供・ゲッティ=共同)
【イラスト】サッカー日本代表の今後の日程
【イラスト】サッカー日本代表の今後の日程