【バンクーバー(カナダ)4日(日本時間5日)=鎌田直秀】なでしこジャパンのMF澤穂希(36=INAC神戸)が「国際Aマッチ200試合出場」への決意表明をした。8日(同9日)の女子W杯カナダ大会1次リーグC組初戦のスイス戦で先発出場が確実だが、出場すれば日本人では前人未到の大記録達成となる。午前、午後と2部練習ではコンディションを整えた。同様にMF宮間あや(30)も150試合出場を達成する予定だ。

 澤はバンクーバーの晴天の下、暑さ対策の白い野球帽をかぶり、200試合出場について口にした。「(宮間)あやも150試合です」。自分のことだけでなく、仲間のことを忘れない。いかにも澤らしい言葉だった。

 澤 こういう(W杯初戦という)タイミングも特殊。あやとは記念すべき数に、一緒に出られたらいいねと話していた。

 昨年5月のアジア杯以降、約1年間なでしこを離れた。その間、主将として1人で責任を背負いこむ宮間を、澤は神戸の自宅に招き手料理を振る舞いながら励ました。会えない時は電話でも意見交換。大会中にメールなども含めて悩みや、現況を聞いてあげることも多々あった。10年広州アジア大会では将来を考え「宮間主将」の予行演習を佐々木監督に提案して、実現させたのも澤だ。

 初めて宮間と2人で日の丸をつけてピッチに立ったのは99年6月26日、女子W杯米国大会ノルウェー戦。初優勝した同ドイツ大会決勝米国戦では、CKから起死回生の同点弾。先月24日の壮行試合ニュージーランド戦でも2人のあうんの呼吸でCKから決めた。

 澤 また一緒にやれるのがうれしいし、W杯を楽しみたい。なでしこは居心地がいい場所。こういうメンツと笑顔で終わりたい。心と体が充実している状態で世界大会で戦えるのはなかなかない。だからいい結果を出したい。

 女子では米国のクリスティン・リリー352試合、ミア・ハム276試合と上には上がいる。「1試合でも多く2人で出たい」。澤には、まだまだ走り続ける気力がある。