来年のU-17(17歳以下)W杯を目指すU-16日本代表候補の久保建英(たけふさ、14=東京U-15むさし)が、FWの強い責任感を口にした。14日、静岡県内での合宿で清水ユースとの練習試合(35分ハーフ)に出場。久保は高校生相手にも果敢に前を向いて仕掛けたが、ゴールはならず。前日13日の静岡学園、藤枝東との練習試合でも無得点だった。

 久保 今回の遠征では自分は無得点のままに終わってしまって、FWなのに点が取れなかった。次に選ばれたときは確実に得点できるようにしたいです。

 少し悔しさをにじませ、毅然(きぜん)とした表情でFWの自覚を口にした。

 一方で収穫もある。この日は強風と大雨で劣悪のピッチだった。人工芝会場に変える方法もあったが、9月の最終予選はインドで、森山監督は「向こうはスコールもある」と“仮想インド”として、あえて天然芝での練習試合を敢行。久保も「アジアの厳しい環境と近い環境で戦えたのはよかった」と話し、チームもロスタイムにCKから追いつき、粘りを見せた。

 中学2年ながら顔つきも精悍(せいかん)になり、大柄な複数の高校生に囲まれても倒れない技術を発揮した。練習後のストレッチは欠かさず、食にも母親に感謝しながら「一生懸命食べています」と話す。「大きい相手には真っ向勝負をしても勝てないことが多いので、ボールを奥に奥になど工夫していかないと」と課題を掲げ、最終予選に向け「もし、選ばれたら代表のエンブレムを背負ってしっかり勝ってW杯に行きたい」と話した。【岩田千代巳】