日本代表MF清武弘嗣(26=ハノーバー)が30日、羽田空港から所属クラブのあるドイツへと出発した。

 偶然にも、スペイン1部リーグで4月2日に行われるバルセロナ-レアル・マドリードのテレビ解説のため現地を訪れるハリルホジッチ監督(63)と同便。チェックインカウンターでミニ会談が行われた。

 清武はこの日、前日29日のW杯2次予選・シリア戦で鼻骨と左眼窩(がんか)底骨折のけがを負ったMF山口蛍(25=ハノーバー)を見舞ったことを指揮官に報告した。指揮官も山口を気遣い「再び、はい上がってくることを信じている」と伝言を託した。

 清武も昨年2度、中足骨を骨折したが、けがを乗り越えて日本代表の場へ戻り、W杯2次予選のアフガニスタン戦、シリア戦で結果を残した。自身のけがの経験も踏まえ「蛍はいつも通りの感じだった。彼なりにいろいろ考えることもあると思う。時間が少しずつ解決してくれるのかな」と話した。

 シリア戦後は、家族としばしのだんらんの時間を持ったという。クラブへの感謝を口にし「次は(酒井)高徳のチームとの対戦ですし、残り7試合、しっかり戦いたい」と意欲を見せた。