サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する日本代表監督を9日に解任された、バヒド・ハリルホジッチ前監督(65)が27日午後、都内で会見を開いた。

 ハリルホジッチ氏は、この日も、右の襟元に熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」のピンバッジを着けていた。同氏は16年4月の熊本地震発生を受け、同5月5日に被災地を訪問。子どもたちとサッカーをするなどした後、関係者からくまモンのピンバッジをもらい、その後、試合の際もずっとスーツに着けてきた。

 16年の訪問の際に「また1年後に来る」と約束したハリルホジッチ氏は、約束通り17年4月9日にも被災地を再訪し「1年前からずっと、くまモンのピンバッジを使っています。W杯に行けることになったら、くまモンをロシアに連れて行きたい」と約束。同年8月31日のワールドカップアジア最終予選でオーストラリアに勝ち、本大会出場権を獲得した際も左胸にバッジを着けており話題となった。

 ハリルホジッチ氏は「ワールドカップ前に、熊本に足を運ぶと約束していたので、熊本にも足を運びたいです」と熊本を再訪すると約束した。9日に電撃解任を発表されたことを受けて「こういう状況になったので(立場は)変わってしまったのですが、熊本県と約束したのが、試合ごとにくまモンのバッジを着けることでした。次回は観光客として、熊本に足を運ぼうと思っています」と、今後は代表監督としてではなく、1観光客として熊本の復興を支援する考えを示した。【村上幸将】