なでしこリーグ浦和レディースは11日、なでしこジャパンのMF猶本光(24)が、ドイツ・ブンデスリーガ1部フライブルクに完全移籍することを発表した。

 猶本はクラブを通じ「スタッフ、監督、コーチ、そしてチームメートたちと過ごした時間は本当に大切な宝物です。いろいろな経験をさせてもらい、多くのことを学びました。もちろんうまくいくことばかりではなかったですが、みんなで乗り越えてきた経験は私の大きな財産です。練習したことを試合で発揮し、結果が出た時の、みんなで成し遂げることができたといううれしさは格別でした。本当にみんなに感謝しています」とコメントした。

 移籍の理由は、12年U-20女子ワールドカップで、今回の移籍先となるドイツら強豪国と対戦して感じたレベルの差だったことを明かし「その時のことを忘れることなく、今までトレーニングや試合に臨んできました。そして6年半経った今、やっとチャレンジしたいと心から思えるまで成長できたので、このタイミングで移籍を決断しました」と説明した。

 クラブによると、日本での最後の試合は来月8日のリーグ戦日テレ戦(浦和駒場)になるといい、ホームのサポーターに最後の別れを告げることになる。猶本は「残りの試合もチームの勝利のために精いっぱいプレーしますので、今までと変わらず応援よろしくお願いします。新天地から良いニュースを日本に届けることができるよう、頑張っていきます」とコメントした。

 なお、猶本は11日にニュージーランド代表との親善試合を終えて同国から帰国した、なでしこジャパンのメンバーに選出されていたが、けがのため不参加となっていた。