なでしこジャパンが11日、3-1で勝利したニュージーランドとの国際親善試合を終え、同国から成田空港へ帰国した。

 4月のアジア杯を優勝後、初の試合をしっかりと勝ちきった。前半だけで3得点を挙げ、ハットトリックの活躍で勝利に貢献したFW田中美南(24=日テレ)は「代表にとってはチーム力を上げる大事な合宿でしたが、個人ではアピールの場ということで、点がとれてよかった。でも後半に追加点がとれなくて、そこは課題だと思います」と振り返った。

 所属する日テレでは、リーグ戦5試合連続ゴール中で、好調を維持したまま代表でも持ち前の決定力を見せつけた。ニュージーランド戦では従来の4-4-2の布陣から、田中を1トップに置いた4-2-3-1の布陣に変更。それでも動じることはなく「(日テレ)ベレーザでも1トップみたいなことはやっているので、違和感は特になかった。コンディションもいいと思いますし、今年はいろいろと駆け引きだったり考えることが増えて、そこがうまく点につながっている部分はある」と自信もみせた。

 リーグでは3年連続の得点王を狙っており、代表では来年のワールドカップ・フランス大会、そして東京五輪での活躍が期待されている。クラブでは今季から主将にも就任している点取り屋は「(これからも)調子よくいきたいですね」と充実感をにじませていた。