【ポルトアレグレ(ブラジル)19日=岡崎悠利】南米選手権に出場している日本代表は20日(日本時間21日)、1次リーグ第2戦でウルグアイと対戦する。初戦でフル出場したMF久保建英(18=Rマドリード)はベンチスタートが濃厚となった。敗戦すれば、1次リーグ突破はきわめて困難となる重要な一戦で、「ジョーカー」として出番を待つ。

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MF久保は強敵相手でもあくまで勝利にこだわる。チリ戦でフル出場してから中2日ということもあり、ウルグアイ戦は控えが濃厚。「シュートを何本打たれようが、こっちが1本決めてもしゼロで勝てれば」。試合を決めるための出番を待ちながら、まずは仲間の戦況を見守ることになりそうだ。

チリ戦では得点機を作るなど、大敗の中で意地を見せた。「段違いに強度が高いとは思わなかった」と一定の手応えをつかんだ一方、「サッカーの本質の部分で差を見せられた」と、決定力の違いも痛感した。前線の選手として、常にゴールを求められる1人。「この大会は技術を磨く場所ではない。持っているものを出して結果にこだわる」。得点と勝利だけが実力の証明だと、誰よりも分かっている。

攻守に世界的タレントをそろえるウルグアイに対しても「リスペクトはしつつ、名前でサッカーをするわけじゃない」。チーム最年少であることを感じさせない、泰然自若を貫いた。名門Rマドリードが見込んだ得意の左足で、史上最年少ゴールを目指す。