セレッソ大阪は24日、大阪市内での練習を一般公開した。札幌から今季新加入のブラジル人MFルーカス・フェルナンデスは、この日が30歳の誕生日。練習後はお祝いの儀式として、仲間から小麦粉を頭からかけられた。

頭を真っ白にしたルーカスは「新しい年齢を迎えられた。30歳は健康でいられれば一番いい。楽しいサッカーができているので、これを続けて、自分たちが求めるタイトルを取れれば最高の1年になる」と、現在2位につけるリーグ戦での初優勝を誓った。

けがの影響もあり、開幕からここまで6試合の出場にとどまるが、右ウイングで通算2アシストと好調を維持。今季初黒星を喫した前節21日の名古屋戦は、2度目のフル出場で1アシストを記録した。

首位再浮上を狙う次節27日のホーム横浜戦では、連敗は許されない。約2万人の観客動員が予想される一戦へ、ルーカスは「ホームでのサポーターの後押しが力になるし、みんなで勝てる雰囲気をつくっていきたい」と意気込んだ。

前日23日にはルーカスを含めて、22日に39歳となったポルトガル語の渡名喜ようぜんジャキソン通訳のために、同じブラジル人のFWレオ・セアラ(29)やMFカピシャーバ(27)、FWヴィトール・ブエノ(29)らが集まり、ささやかなパーティーを開いた。

ルーカスの夫人は、昨年12月に母国で第1子を出産したばかりで、まだ来日できていない。それだけに単身で頑張る背番号77は、仲間の心配りがうれしかったという。

C大阪には計50数人の選手と現場スタッフがおり、森島寛晃社長を含めれば、4月生まれは8人もいたことで、この1カ月は「おめでとう」の言葉が何度も聞かれた。ブラジル人のパウロ・エミリオ初代監督(享年80)が残した「チームはファミリー」の言葉通り、ピッチ内外で交流を深めて頂点へと突き進む。

 

【4月が誕生日の選手、主な現場スタッフ】

◇2日 藤本康太コーチ(38)

◇10日 北浦敦士フィジオセラピスト(40)

◇13日 DF舩木翔(26)

◇21日 DF奥田勇斗(23)

◇22日 渡名喜ようぜんジャキソン通訳(39)

◇24日 MFルーカス・フェルナンデス(30)

◇27日 MF上門知樹(27)

◇30日 森島寛晃社長(52)