日本代表と東京五輪世代のU-23(23歳以下)日本代表を兼任する森保一監督(52)が15日、オンラインで取材対応した。

A代表は10月、今年初めての活動となるオランダ遠征を行うことになっている。現地ではカメルーン代表、コートジボワール代表と2試合の親善試合が予定されている。森保監督は「まずは代表活動ができることがありがたい」とコロナ禍での機会に感謝を述べ「もう1度コンセプトの意思疎通をはかったり、スタッフの立場としては選手の状態をより正確に把握することができる活動にしたい」と狙いを語った。

今回は招集人数を通常の23人から、25~30人程度に増やしたい意向であることも明かした。「A代表の活動ということではあるが、そこに五輪世代の選手やラージグループ(に選手)も呼ばせてもらって。A代表に将来的につながっていくような選手も招集させてもらえたら」と話した。

実戦の場として予定されているのは2試合であり、全員を起用しきれない可能性もあるとした。その上で「A代表というレベルの高い中に入って活動するだけでオン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで学びとなることが多い。一緒に練習して同じ釜の飯を食べる時間を過ごすことで成長につながる経験になると思う」と、招集する意義を語った。

本来であれば今夏には東京五輪が開催されていた。そこで開花した選手がいれば、A代表へステップアップさせる道筋も思い描いていたという。五輪は延期という形になったが「ベースは所属クラブでの活躍とレベルアップ。代表活動ができないことで(チームの)積み上げは難しいけど、チームでレギュラーをつかみとって存在感を出して勝たせる存在になってほしい。そう願いながらスカウティングしたい」と前を向いた。