日本サッカー協会(JFA)は29日、千葉市内で26年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選中国戦(9月5日、埼玉)、バーレーン戦(9月10日、バーレーン)に臨む代表メンバーを発表し、性加害疑惑報道を受けて選外が続いていたMF伊東純也(31=スタッド・ランス)が約7カ月ぶりに代表復帰した。

伊東をめぐっては、昨年6月に女性2人に同意なく性行為をしたなどとして刑事告訴されていた。大阪府警は7月2日に伊東を準強制性交致傷の疑いで、女性2人を虚偽告訴容疑で大阪地検に書類送検。大阪地検は今月9日に伊東、女性2人をともに嫌疑不十分で不起訴処分としていた。

今年1~2月に開催されたアジアカップ(杯)カタール大会中に週刊新潮の報道により明らかになり、大会中に離脱。その後は代表招集が見送られていた。

山本昌邦ナショナルダイレクターは「メンバーを決めるのは監督の専権事項であります」と前提を示し「起訴、不起訴ということが理由ではありません」とした。さらに「現場、協会全体としてさまざまな準備を進めてきた。我々に選ぶプレッシャーもありませんし、しっかりと今回環境が整ったということ」と強調した。

これまで一貫して「彼を守るために彼のために招集をしませんでした」と説明していた森保一監督(56)は、「まずは彼が落ち着いて、日本代表の選手としてサッカーと向き合ってプレーできるかということ、同時にチーム全体で落ち着いて活動できるか、試合に向かっていけるかと考えた時に、これまではまだ疑問が残っているところがありました」と明かした。招集の決め手は今夏クラブが行ったジャパンツアーだったという。「ここにおられるメディアの皆さんを含めて、多くのサポーターのみなさん、国民のみなさんが温かく彼を見守ってくれる環境があること、スタッド・ランスでの活動をみて、落ち着いて彼もプレーできる、チームとしても活動できるということで判断させていただきました」と話した。

右サイドの快速アタッカーの復帰はチームにとって大きな戦力アップにつながる。「彼も日本のために思い切ってプレーしてくれると思う」と期待を寄せた。

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