【オークランド(米カリフォルニア州)6日(日本時間7日)=佐藤成】日本代表(FIFAランキング17位)が、国際親善試合でメキシコ代表(同13位)と0-0で引き分けた。序盤にMF久保建英(24=Rソシエダード)が、後半にもMF南野拓実(30=モナコ)が決定機を迎えたが、難敵から得点することはできなかった。拮抗した攻防の中で守護神、鈴木彩艶(23=パルマ)の堅守も光った。

FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の本番を見据え、かつて日本の指揮を執ったハビエル・アギーレ監督率いる過去W杯17度出場の強敵との対戦。メキシコは7月の北中米カリブ海王者を決定する「ゴールドカップ」で米国を破り優勝しており、日本は国際Aマッチで1996年勝利がなく4連敗中(通算1勝4敗)。また、23歳以下とオーバーエージ(OA)枠の選手で臨んだ21年東京五輪の3位決定戦でも敗れており、試合後に号泣した久保にとっても因縁の相手だった。

森保一監督は先発メンバーを欧州組で固め、アジア最終予選と同じ3-4-2-1で臨んだ。GK鈴木彩艶、3バックは右から板倉滉、渡辺剛、瀬古歩夢。守田英正と田中碧が負傷で不参加となった中、ダブルボランチは遠藤航と鎌田大地が組んだ。ウイングバックは右に堂安律、左に三笘薫、2シャドーは右に久保建英、南野拓実、1トップは上田綺世という並び。

序盤から日本が押し込んだ。前半4分、久保がファーストシュートを放った。エリア内右から左足を振り抜いたが、ゴール左へ外れた。続く同11分、久保はドリブルで持ちこみ右足でシュートを放つ。ゴール右への低い弾道のボールはGKマラゴンにセーブされた。

前半15分には自陣から縦パスに反応したMF堂安が相手の背後へ走り込み、ループシュートを狙ったがゴールにわずか届かず阻まれた。28分には南野賀ゴール前でパスを受けたが、相手選手に体を寄せられ種0とを打てなかった。主導権を握った中で得点を奪えず、30分過ぎからはメキシコに押し込まれる時間が増えた。

前半34分には板倉のパスカットから敵陣まで攻め込んだが、上田が板倉に落としたボールがずれ、逆にカウンターを浴びた。しかし堂安が素早く戻ってDFラインに入り、クロスボールを三笘がヘディングでクリアし難を逃れた。両イングバックの献身的なプレーが光った。

37分にはFWラウル・ヒメネスに右足を振り抜かれたが、ここはDF陣が体を張ってブロック。野球場の中にサッカーコートを作った特殊な環境での一戦となったが、拮抗した展開に約4万人のファンは熱戦に沸いた。

選手交代なく後半も開始。8分に決定機を迎える。上田を起点に右の堂安へ展開し、右ポケットに走った久保へつながり、ゴール前へクロスボール。ゴール中央へ入った南野が右足ボレーで狙ったが、シュートはミートできずゴール上に外れた。

後半12分、板倉が右足首付近を痛めピッチに座り込んだ。同15分に板倉をあきらめ、関根大輝を投入した。同20分には南野のパスからボックス内左から三笘が右足で狙ったがブロックされた。

後半23分にはメキシコのFKから決定的なヘディングシュートを打たれたが、GK鈴木がファインセーブ。均衡を保った。直後の24分に南野、久保、鎌田を下げて、前田大然、伊東純也、佐野海舟をピッチに送り出した。均衡状態は破れず、互いに一進一退の攻防が繰り広げられた。

後半36分には三笘、堂安を下げて鈴木唯人と町野修斗を投入。日本より世界ランクで4つ上の相手に対し、さまざまな選手を試す腕試しとなった。

終盤は押し込まれる時間帯もあったが集中力を切らさず、懸命に守り抜いた。後半45分には遠藤のパスから上田が抜けだしたが、後方からのファウルで倒された。相手DFモンテスは決定機阻止でレッドカードで退場。ペナルティーエリア外からのFKは生かせなかった。最後は10人となった相手を崩し切れず、0-0のドローで終えた。

森保監督は「局面でのデュエルで優位に立ちチャンスも作ったが、最後の決めきることができなかった」と話した。

次戦は中3日の9日(日本時間10日午前8時37分開始)にコロンバスで米国代表(FIFAランキング15位)と対戦する。