日本プロサッカー選手会(JPFA)は8日、千葉県内でJリーグのクラブから戦力外通告を受けた選手を対象としたトライアウトを行い、来年のリオデジャネイロ五輪を目指すU-22(22歳以下)代表候補ながら名古屋を契約満了となったDF佐藤和樹(22)も参加した。84人のクラブ関係者が見守る中、佐藤は序盤の7対7のミニゲームで左太ももに違和感を訴え、無念の離脱。名古屋がオフに入っているため、1人で自主練習を積み重ねてきたが「対人練習が足りなかった。調整が難しかった」。アピールができぬまま、就活初日は幕を閉じた。

 今も他クラブからのオファーはない。「この時期には決まると思っていた。実際、油断していた」と認識の甘さを深く反省。それでも「自分にはサッカーがある。同世代で就職活動している学生の方が苦しい」と前を向き「欲しいと思ってくれるチームがあればどこでも行く。お金じゃない」と並々ならぬ覚悟を口にした。

 育成時代から名古屋一筋でプレーしてきたが、今後はJ2も視野に入れる。「そこからはい上がればいい。開幕から先発をつかめば五輪の道もひらける。この年代に生まれた以上、リオは目指したい」と、就職先と五輪代表の一挙両得を狙っていた。【岩田千代巳】