川崎FのFW大久保嘉人(33)が、前半13分にJ1通算歴代1位タイとなる157得点を挙げた。MF狩野のクロスをエリア中央で受けると、冷静にゴール右上に突き刺し、中山雅史(アスルクラロ沼津)、佐藤寿人(広島)の記録に並んだ。大久保のゴールを皮切りに、試合は激しい打ち合いになり、4-4のドローに終わった。

 偉大な記録に並んでも大久保は「まじでうれしくない」と悔しさを口にした。守備の練習に力を入れたにもかかわらず、4失点の結果に「大問題」とバッサリ。開幕戦で昨季王者の広島に競り勝っただけに「もったいない」と落胆した。攻守の課題を挙げ「こんな引き分けになったから、次は早く試合したい」と次節のホーム名古屋戦に目を向けた。