日本サッカー協会は22日のJ3の一部試合から、初めて追加副審を配置する。追加副審はゴールライン後方から、ゴールの判定やペナルティーエリア内の反則などに目を凝らす。主審の死角を補い、際どい場面の判定の質が向上することが期待されている。

 追加副審の試験導入にあたって、日本協会には14年W杯ブラジル大会などでも導入されたゴールラインテクノロジー(GLT)を採用する選択肢もあった。だが、費用面などから実現には至らなかった。小川審判委員長によると、GLTにはカメラ8台が必要で、設置などの初期費用は1会場につき4000万円以上。さらに維持管理などに約500万円がかかる。行政が管理するスタジアムなどでは、Jリーグの決定だけではカメラを設置できないという側面もあった。