札幌タイキャンプ打ち上げ 監督は走力アップ手応え

【バンコク(タイ)28日=保坂果那】北海道コンサドーレ札幌は、15日間に及んだタイキャンプを打ち上げた。

ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)は1次キャンプのテーマに掲げた走力アップに手応えをつかんだ様子。2月1日にスタートする沖縄での2次キャンプで、より高度で緻密な戦術を浸透させるベースは出来たようだ。チームは今日29日に帰国し、つかの間のオフに入る。

ほほ笑みの国で過ごした2週間は、充実したものだったようだ。バンコク・ユナイテッドに5-1と快勝した翌日、プールなどでリカバリーする選手を、ペトロビッチ監督は「スマイル」で見守っていた。就任2年目の第1次キャンプが終わった。「非常にいいトレーニングが積めた。コンディションはある程度上げることができた」と、うなずいた。

テーマに掲げていたのは体力づくり。スタート前に「トレーニング内容を選手が知ったらキャンプに行きたくなくなるだろう」と予告していたとおり、ハードな走り込みを行った。ジョグとダッシュを繰り返すインターバル走を期間中2度実施。「素走りよりボールを使って走る方がつらいと思う」という考えの指揮官は、基本的に単純なランニングメニューは取り入れない。だが、走れない選手では、目指すサッカーはできない。選手を追い込み、1シーズン戦うベースを仕上げた。

沖縄キャンプでは、次のステップに着手する。「スプリント系のトレーニングは行うかもしれないが、基本的にはボールを使ったなかで」と、実戦形式を重視する予定。自身も「我々がやっているサッカーは見た目以上に複雑」と言わざるを得ない「ミシャ流」サッカーの連係、精度を上げていく。

例も挙げた。「ジェイと鈴木武蔵の2人を前に並べてロングボールを蹴るサッカーは、ある意味偶然的なものを誘発させる戦い方。(そういうサッカーではなく)意図的に相手の守備を崩してやっていきたい」。状況判断や戦術の共通理解を深める反復練習を構想している。

手応え十分なのは、選手も同じだ。チーム最年長のMF小野はいう。「充実したキャンプだった。新しく入った選手も学ぼうとする姿勢があり、吸収が早かった」。国内外6チームを経験したベテランは、チーム全体を見渡した上で断言した。新指揮官の戦術理解からスタートした昨季と比べても、好調な滑り出しなのは間違いない。沖縄でチームの成熟度が増していく姿をみるのが待ち遠しい。

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  • サッカー教室に参加した札幌MFチャナティップ(右端)とMF小野(中央)(撮影・保坂果那)