サッカーの“聖地”と呼ばれるJヴィレッジが“完全復活”した。

11年の東日本大震災の影響で営業を休止していたJヴィレッジ(福島・楢葉、広野町)が20日、営業を全面再開した。

同地では午前9時半からグランドオープン記念式典が開催され、日本サッカー協会(JFA)の名誉総裁でもある高円宮妃久子さま、渡辺博道復興大臣、福島県の内堀雅雄知事らが出席した。

日本協会の田嶋幸三会長も、あいさつに登壇。97年に日本初のサッカーのナショナルトレーニングセンターとしてしたJヴィレッジの全面営業再開に「20年間の日本サッカーの発展は、世界的にも今までの歴史上なかった発展のスピードです。Jヴィレッジで代表が技を磨き、若い選手たちが鍛え、指導者やレフェリーが養成されてきたことは、そのことの間違いなく一番の大きな要因だと思います。過去も未来も日本の発展にとって、Jヴィレッジは欠くことのできない存在。なかったらW杯の連続出場も、なでしこの世界王者もなかったかもしれないと思います」と、お祝いの言葉をおくった。

Jヴィレッジは11年3月の東日本大震災後に営業を休止。福島第1原子力発電所事故の対応拠点となり、ピッチは駐車場として使用された。昨年7月にリニューアル工事を経て一部営業を再開させ、今年2月にはサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が合宿を実施。今回は新たに天然芝コート2面と“平成最後の新駅”となるJR常磐線「Jヴィレッジ駅」をオープンし、全面営業再開となった。