浦和レッズレディースがアルビレックス新潟レディースに完封勝ちし、2位に浮上した。まずは前半19分、右CKの混戦から最後はFW菅沢優衣香が右足で押し込んで先制。

リードを保って折り返した後半37分には、またも右CKの流れからDF乗松瑠華のクロスをMF安藤梢が頭で合わせてダメ押しゴールを挙げた。

浦和の森栄次監督は「選手には怖がらないで落ち着いてやりなさいと伝えた。今までセットプレーから点が入ることがなかったので、これからいい方向に進んでいければ」とホームでの勝利を喜んだ。先制点を挙げた菅沢も「相手との駆け引きでうまくフリーになれた。チームとして無失点で終われたのはよかった」と笑顔を見せた。

この日は女子日本代表「なでしこジャパン」の高倉麻子監督も視察に訪れた。試合には浦和レディースの菅沢、GK池田咲紀子、DF南萌華、新潟レディースのGK平尾知佳と4月上旬の欧州遠征に招集された選手4人がそろって先発出場。無失点でチームに貢献した南は「いつも通りのプレーをしようと思っていた。相手にプレッシャーをかけられていたと思うし、持ち味のヘディングも出せていたと思う」と振り返った。代表GK対決を制した池田も「(高倉監督に)見てもらえる機会ももうあまりないので、ひとつひとつやるしかない。時間は短いですけど、できる幅を増やしていけるように継続してやっていきたい」と話した。

W杯フランス大会のメンバー発表は5月中旬とみられる。【松尾幸之介】