新潟矢野が完全合流 新監督の戦術を分析し水戸戦へ

J2アルビレックス新潟がクラブハウス隣接ピッチで行った24日の練習に、FW矢野貴章(35)が完全合流した。

今季初先発した3日のホーム町田ゼルビア戦で、右太ももの裏を負傷。18日に部分合流していたがこの日、フルメニューをこなした。アウェーで28日に戦う次節の相手は、今季不敗(6勝4分)を誇る首位・水戸ホーリーホック。スピードが持ち味のFWの復活は、攻撃の選択肢が大幅に増える。

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FW矢野が練習のピッチに帰ってきた。長い足を駆使して一気に加速するスピードが身上のFWは、完全復帰で攻撃陣を活性させた。予定していた午後練習はキャンセルされただけに、トレーニングは激しかった。そんな強度の高い練習にも、故障の跡を一切見せない。「大丈夫です」と素っ気なく故障に触れて、続けた。「粘り強く戦い、チャンスに得点することが求められる」。心は首位撃破を一筋に狙っていた。

ホーム町田戦の3日に右太もも裏を負傷。別メニューをこなしている間にチームも激変した。14日に片渕浩一郎前監督(43)が解任され、吉永一明監督(51)の就任だ。新監督にアピールしなければならない状況での出遅れ。しかし、リハビリ・トレに取り組みながら、練習内容を観察して復帰に備えた。「ポジショニングの細かい指示が多い」と話していた矢野はこの日、言った。「崩していく中でゴール前の人数を増やすのが、監督の求めていることだと思う」。

第10節終了時点で首位を走る水戸は、10試合4失点と守備が強固の手ごわい相手だ。だからこそ、水戸戦は攻撃陣が勝敗のカギを握る。吉永監督は「当然、メンバー候補に入る」と矢野を構想の中にインプット。別メニュー期間中の5日に35歳になったが、献身的に走るチームのダイナモは貴重な戦力だ。「ボールを動かす中で、ゴール前にいるようなポジショニングを続けたい」。矢野の頭の中には、水戸戦の青写真が出来上がっていた。【涌井幹雄】