首位を走る日テレ・ベレーザは19日、リーグ中断前、最後の試合となるAC長野パルセイロレディース戦に臨み、0-0で引き分けた。

日テレはMF長谷川唯(22)や籾木結花(23)らワールドカップ(W杯)フランス大会(6月7日開幕)に臨む日本代表メンバー7人を先発に並べた。前半からボールを握って攻め込んだが、ゴール前を固める相手を最後まで崩すことができなかった。

長谷川は「結果も内容も満足いくものではなかった。もうちょっとコンビネーションが出せるようなポジショニングだったり、運び方ができればいいなと思います」と振り返った。

2位の浦和レッズレディースが勝利し、勝ち点18で並ばれたが得失点差で首位を守った。前半戦を首位で終えたことに関しては「1試合1試合、自分たちの課題を解決していこうとしてやっているので、そういう意味では、あんまり気にしていません。内容にこだわってやって、その結果が優勝とか1位につながればいいと思っています」と話した。

8月31日から再開する次節までは約3カ月間空き、その間に日本代表メンバーは22日から始まる国内合宿を経てW杯へと臨む。長谷川は「自分としてはベレーザもW杯も同じような気持ちでいるし、いつも通りのプレーを心掛けたい。緊張はしないタイプですが、背負いすぎず挑戦者の気持ちでプレーしたい」と意気込んだ。

また、長野の日本代表FW横山久美(25)は試合結果について「攻められている時間が多かったが、チーム全員で守り切れてよかった」とリーグ4連覇中の女王を無失点で抑えたことへの手応えを口にした。一方で、チーム最多3本のシュートを放つなど、FWとして得点を挙げられなかったことを悔やみ「少ないチャンスを決めることができたら1-0でも勝てたかなと思います」と唇をかんだ。

【松尾幸之介】