ジュビロ磐田はアウェーで横浜に0-4で敗れ、今季初の連勝をまたしても逃した。

0-0の前半40分に先制点を献上すると、後半にも3点を失った。4失点は4月のルヴァン杯1次リーグG大阪戦以来で、リーグ戦では今季ワースト。完敗で12位だった順位は15位に後退した。6月1日の次節はホームで神戸と対戦する。

ただ、ぼうぜんとピッチに立ち尽くすしかなかった。今季初の連勝を目指して敵地に乗り込んだ磐田だったが、結果は今季ワースト4失点での大敗だった。名波浩監督(46)は「一言で言って完敗だったと思う」と、厳しい表情で振り返った。試合後、スタンドのサポーターからはブーイングが飛ぶ。気温30度を超える酷暑での戦いには、疲労感しか残らなかった。

前半40分、ゴール前で曖昧になったクリアボールを拾われて先制を許した。後半の立ち上がりこそ押し込んだが、決定機はわずか。同15分にはシュートミスから高速カウンターを浴び、再び失点。つかみかけた流れと2点目を同時に失い、万事休す。その後は失点を重ねただけだった。

今季7敗目を喫し、順位は15位に下がった。DF小川大貴(27)は「0-4にしてしまったのは自分たち。反省しなければいけないことがたくさんある」。MF山田大記(30)も「準備してきたことが出せなかった。非常に残念だった」と、反省を繰り返した。下位争いを抜け出すためにも必要な連勝が、遠い。【前田和哉】