ジュビロ磐田からJ2横浜FCに移籍した元日本代表MF中村俊輔(41)が15日、チーム練習に合流した。

練習は雨天のため、クラブの持つ体育館で行った。サーキットトレーニングなどで約1時間半、体を動かした。初練習を終えた中村は「知っている選手もいますし、(雰囲気が)どういう感じかわかったので。自分がやれることをやっていきたい」と話した。

練習前には、かつて日本代表でも共に戦ったFWカズ(三浦知良、52)やMF松井大輔(38)らと談笑する場面もあった。中村はカズについて「(カズが)読売クラブ時代から三ツ沢で見ていました。自分が19歳で日本代表に初招集された時も、ストレッチをしている時に最初に話しかけてくれたのがカズさんだった。その時の写真は今でもありますし、自分も若い選手には声をかけるようにしてきました」と話した。

磐田時代に続いてチームメートとなった松井についても「まさか2回も同じチームになるとは思いませんでした。戦友だと思っています。サッカーの考え方とかも似ていますし、ライバルでもある」と語り「チームをJ1に上げるために、何が必要で(2人で)何ができるのか。突き詰めてやっていきたい」とベテランとしての覚悟も口にした。

その中村との初練習を終えたカズも取材に応じ、中村とのやりとりについて明かした。日本代表での思い出話や、現在のコンディションについて話したといい「僕の最後の代表でのゴールは俊輔からヒデ(中田英寿)に(パスが)いって決めたものだった。僕もよく覚えているし、3人で肩を組んで喜んでいる写真を今も(中村が)持っていると言っていました。思い出に残っている得点です」と振り返った。

中村の向上心にも刺激を受けており「俊輔はここでまだ成長しようという気持ちを持っている。自分も成長したいし、10代から50代までの選手がいるクラブは世界で見てもないと思うので、あとは結果を出して上のカテゴリーに行けるように。情熱を失わないことが大事ですね」と力を込めていた。