横浜FCのFWカズ(三浦知良、52)が25日、横浜市内で行われた阪南大との練習試合(45分×2本)で豪快な右足シュートを決めた。

カズは2本目の頭からトップ下でプレー。0-1で迎えた16分、ゴール前でFW戸島章の落としたボールに飛び込み右足を一閃(いっせん)。ライナー性の鋭いボールがネットに突き刺さり、観客席からは大きな拍手が起こった。

カズは直近では8月14日の天皇杯・横浜F・マリノス戦に先発出場。横浜戦でも前半5分、こぼれ球に反応し左足シュートを放つなどストライカーとしての嗅覚を存分に発揮していた。この日も相手守備の空いたスペースを逃さず、相手DFを振り切った状態で豪快な一発を放った。

横浜FCは敵陣に押し込み続けたが、相手のカウンターを浴び失点し、合計1-3で敗れた。カズは得点も「全然ダメでしょ、負けちゃって。負けたのが情けない」と反省しきり。カズの得点の起点はMF瀬沼優司のパスだった。瀬沼は「ビューティフル、ワンダフルゴール。戸島の(落としの)前の、僕のカズさんに出せという、戸島へのメッセージのパス」とカズの前で胸を張ると、カズは「そう、それだよ」と味方との息のあった連係に手応えを口にした。