北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵(26)が、Jリーグ公式戦再延期決定から一夜明けた10日、現状に理解を示し、前を向いた。

熊本市内での練習を終えると「しょうがないです。また準備してやっていきたいです。初めての状況なので、しっかり準備する以外にやることはないと思う」。Jリーグだけではなく、3、6月のW杯アジア2次予選延期も発表。受け止めるしかなかった。

もともとの予定を延長していた熊本キャンプは11日で終了。チームは夜に札幌へ帰る。数日間のオフののち、ここからは札幌を拠点に練習する予定だ。現状の再開予定は4月4日アウェー大分戦。実戦感覚を養うために、毎週末ごとに道外へ遠征し、Jクラブと練習試合を行うことが検討されている。

今季は前線からボールを奪うハイプレスに取り組んでいるが、開幕前の実戦は6試合で26失点。リーグ開幕戦の2月22日柏戦も2-4で敗れた。この日、雨が降るなかでのミニゲームで主力組のシャドー(1・5列目)に入り、ゴールも奪った鈴木は「取り組んでいるプレッシャーの部分はまた練習できる時間があるのはありがたい」。この期間を利用してチームとしての守備強化を掲げていた。【保坂果那】