天皇杯の岩手県予選が10日、急きょ延期になった。新型コロナウイルスの感染拡大で全国的に公式戦が中止となる中、岩手県協会は県内の感染者ゼロであることを理由に12日に準決勝(12日、富士大-日本製鉄釜石、盛岡つなぎ多目的運動場)、19日に決勝(19日、J3いわてグルージャ盛岡-準決勝勝者、いわぎんスタジアム)を予定。しかし、試合実施の事実を報道で知ったサッカー関係者や行政、ファンから「今はやるべきではない」と否定的な意見が殺到。社会的な反響があまりに大きく、あえなく断念した。

日本製鉄釜石は岩手予選3戦14得点の攻撃力を武器に、00年以来の本大会出場を狙っていた。同社の総務担当者は「選手は複雑な思いがあると思いますが、今の状況を踏まえればやむを得ないと受け止めています。感染のリスクもありましたし、新型コロナウイルスが収束して、また試合が出来れば良いと思います」。東北社会人1部リーグ開幕への準備と並行し、試合再開を待つ。