神戸三浦新監督、成績低迷中の就任に「葛藤あった」

ヴィッセル神戸の三浦淳寛新監督(46)が25日、指揮官として初めて決意を語った。神戸市内で雨の中で行われた午前の練習後、オンライン会見で報道陣に対応した。

公式戦8戦(J1リーグ戦7戦)未勝利など極度の成績不振が続いたフィンク前監督が突然退任し、三浦新監督は24日にクラブのスポーツダイレクター(SD)から監督へ就任したが、コメントはしていなかった。同日から練習の指揮を執り、この日が2日目。26日の北海道コンサドーレ札幌戦(ノエスタ)が初采配となる。主な一問一答は次の通り。

(冒頭のあいさつ)

「フィンク監督の退任を受けて、私の名前が挙がり、受諾を決めました。自分の考えは今までのやり方を継続していく。正直に言うと突然のことなので本当に悩んだ。現状の思いは、やると決めた限りは神戸のために全力を尽くす。よろしくお願いいたします」

-就任にあたり葛藤は

「自分の立場はSD、強化責任者で監督を決定できる立場だった。その中で自分が引き受けることに納得できるのか、本当に自分の中では迷った」

-受諾の決め手は

「チームに空白の時間は作りたくない。このスタイルを継続できる監督を探さないといけない。社長から話があって迷ったが、最後は自分の心と向き合ってしっかり決断した」

-15年にS級ライセンス取得後、監督業への目標はあったのか

「もちろんです。監督は将来的にやりたい思いで取得したが、神戸でとは考えていなかった。どこかでチャンスあって、自分の名前が挙がって、どこかでできればと思っていた。家族には妻と娘に相談したが、2人はびっくりしてどうするの? と言っていた。その晩に、しっかりと話をした」

-改めて目指すべきスタイルは

「ここまでの状況(J1リーグ戦現在11位)は正直、納得はしていない。リーグ戦も含めて、フィンク監督とこれからどうするか話をしている最中で、こういう状況になって残念な思いだった。今いる選手のプレーを考えた時、今季の入りはよかった。(2月の)富士ゼロックス・スーパー杯を取り、ACLも2連勝していた。コロナ禍で影響を受けてマイナスの部分もあったが、若手も伸びてきている。その中でフィンク監督の退任があり、さらに困難な思いが続いているが、やはり試合を支配し、自分たちがボールを持つ時間を長くし、得点して、攻撃的なポゼッションスタイルを目指している」

-SDの立場で成績不振に責任を感じていたか

「僕自身、そこが一番(就任にあたり)葛藤があったが、試合は進むので勝てない状況が続き、どうすればいいのかと話をしていた。結果が出ていないのは私自身も責任あるし、改善するにはどうしたらいいか考えていたので、話をもらった時に受けていいのか、他の監督を探しながら、ビベス(アシスタント)コーチに(指揮を)続けてもらったらいいのか、などよく考えていた」

-練習で選手にはどう伝えたのか

「対戦相手の分析はしているが、我々のやりたいサッカーを落とし込んで、ぶれずにやっていこう。結果が出なければ監督が責任を取る。ただ選手がいかに力を出せるか、(選手には)私の考えを落とし込んでいる。自分自身、監督をやる覚悟を決めたので、これからはいかに選手の力を引き出し、神戸が強いチームになるために全力でやる。僕が現役の頃からサポーターに支えてもらって、その声が届いていた。一致団結の合言葉で、1%でも勝てるところを探しながらやっていきたい」

三浦監督は18年2月、05~07年まで在籍した古巣神戸の取締役強化本部本部長兼SDに就任。取締役としてクラブの経営に携わる人間が、現場トップの監督に就く異例の人事となる。三浦監督は今回が初めての監督生活になる。