J2ジュビロ磐田が「ゴン効果」で生まれ変わろうとしている。

18日は磐田市内で今季初練習を行った。始動初日には元日本代表FWの中山雅史コーチ(53)が参加。練習中に選手とコミュニケーションを図り、時より身ぶり手ぶりを交えながら直接指導した。

「ゴン中山」は2009年以来、12シーズンぶりとなる古巣へ、指導者として復帰。取材対応はなかったものの、クラブに与える影響は大きいようだ。この日は母校・藤枝東高の後輩でもあるDF大井健太郎主将(36)とMF山田大記(32)が取材に応じた。大井は「コーチとして戻ってきてくれたことは個人的にうれしい」。磐田では選手としても7シーズン、一緒に戦った間柄で「お世話になった。身が引き締まる思い」と話した。

山田は、以前から尊敬する選手に中山氏の名前を挙げていた。ドイツ・ブンデスリーガでプレーしていた当時も、直接言葉をかけてもらったという。「選手としてのキャリアだけでなく、生き様とか人柄とかが、中山さんの言葉に重みを持たせている。そういう意味でチーム内の影響力は大きいと思う」と語った。

昨季はJ2で6位に終わった。今季のクラブ目標は、J2優勝での来季J1復帰だ。黄金期を知るレジェンドを招聘(しょうへい)した磐田が、勝負のシーズンに臨む。【神谷亮磨】