ストライカーがそろい踏みで2位尚志(福島)が快勝した。帝京安積(同)を5-2で下し、8日間で3試合の過密日程を3連勝締め。初先発のFW小池悠斗(3年)が前半20分、後半10分に2発。小池に代わり途中出場のFW村上力己(りき、3年)が同30分にチーム4点目を奪うと、5点目も演出して1ゴール1アシストで続いた。またこの日、首位青森山田セカンドが聖和学園(宮城)と2-2のドロー。尚志は消化試合が2つ少ないにもかかわらず勝ち点2差に迫った。

全7試合でサブの小池が初先発で得意のワンタッチ弾を沈めた。1点目はクロスを丁寧に左足で流し込み、2点目はMF松尾春希(3年)とのワンツーから再び左足を振った。「(6月26日の)青森山田や(同30日)ベガルタとやった時に無得点で、久々に点を取れて気持ち良かった」。2点ともワンタッチ弾と練習通りだったが、「まだ力がついてないので、サブから確実に点を取ってアピールしたい」と意気込んだ。

全7試合先発の村上は初のサブスタートでゴールを決めた。試合終盤の1点リードの場面。ショートコーナーの流れからDFチェイス・アンリ(3年)の折り返しを右足ボレー。「ミートだけ意識していたので、めっちゃ緊張しましたけど、決まって良かった」。アシストも記録し、短時間で存在感を示した。

尚志は8試合で31得点。小池、村上、松尾が6ゴールで得点ランキング1位タイと攻撃陣が好調。次戦は10日、今季唯一の無得点で初黒星を喫した相手、聖和学園と戦う。「表」と「裏」でそれぞれ輝くストライカーが、倍返しのゴールをさく裂させる。【山田愛斗】