北海道コンサドーレ札幌FWミラン・トゥチッチ(25)が「スペインの至宝」との初対戦に気持ちを高めた。18日神戸戦(神戸ユニバー記念競技場)で2試合連続の先発起用が予想され、17日は札幌市内で前日練習を行った。「好きなチームはバルセロナ」という今夏新加入FWにとって、相手のMFイニエスタは元バルセロナのスター選手で憧れの存在だが「ピッチに上がれば名前は気にしない。いつもどおり強く戦い、チームで勝つ」と話した。

前節C大阪戦(2○0)で初めて先発した。惜しい場面は作ったが、無得点だった。「点は取れなかったけど、一番大事なのがチームがそのチャンスを作って、私がそのポジションを取ったこと。必ずゴールは来ると思う」と、手応えはある。連係面で精度を高めており、リーグ戦3試合目での初ゴールを狙う。

チームは今季3度目の連勝を狙う。トゥチッチ加入前の3月のホーム戦では3点リードからの逆転負けを喫しており、チームに漂うリベンジへの思いは感じ取っている。「勝ち点3を取れるように全員毎日練習を頑張っている。これから1試合1試合勝利を取れるように」と誓っていた。【保坂果那】

○…ペトロビッチ監督(63)はチーム力での勝利を目指す。今夏にFW大迫、ボージャンら大型補強した神戸について「質の高い選手をそろえている」と認める。その強敵から白星をつかみ取るポイントとして「対抗するためには走る、戦うことが重要。相手の質に対してチームのハードワークで対抗する」と意気込んだ。連戦が終わり、4週間ぶりに試合まで1週間の練習期間を設けられ、取り組んだ準備の成果を見せる。