鹿島アントラーズの岩政大樹監督(41)が15日、FC東京戦(16日、味スタ)に向け取材に応じ、今夏の補強について持論を述べた。

今夏、DF常本佳吾がスイス1部セルヴェットFCへの移籍が決定し、DFキム・ミンテが湘南ベルマーレへ、FW染野唯月がJ2東京ヴェルディへ移籍した。今夏の補強について問われると、岩政監督は「僕のスタンスは競争と成長でタイトルを目指すと言っている。それを1シーズン貫きたい。夏の補強はリクエストは一切出していない」と明かした。「アホと思われるかもしれないが、若い選手たちに期待をして、彼らの成長にかけることを貫きたい」とぶれない姿勢を言葉にした。

一方で、クラブ主導で補強に動いている部分もあり、岩政監督は「クラブが選手を取ってくればその選手に期待をかける」と歓迎。「鹿島のエンブレムを付けることを望んできた選手を正当に評価して競争させて。その中で成長してくれた選手をピックアップしながら試合に出していく。それが現場の監督のあるべき姿」とし、「僕が、ここにいつまでいるか分からない。その状況で選手を僕がとってくるのは考えていないですね」と続けた。