藤枝MYFC・FW平尾拳士朗(23)が、6戦ぶり勝利へ起爆剤となる。27日のアウェー水戸戦を翌日に控えた26日、焼津市内で最終調整。約1時間のメニューを消化した。セットプレーの確認で主力組に入るなど、今季初出場初先発が有力。「チームが良い状態になるように勝ちたい」と意気込んだ。

敵地で躍動する準備はできている。21日の山梨学院大との練習試合で決勝点をマーク。自らの手でチャンスをつかんだ。「すごく調子が良い。公式戦でも結果を残して定位置をつかみたい」と、大卒2年目でのプロ初ゴールに意欲を見せた平尾。須藤大輔監督(47)も「今、我々に足りないのは『やりたい』ではなく『やるべき』プレー。そこが整理されているからこそ、練習試合でも結果を出せた。やってきたものを出してほしい」と期待した。

チームは現在2連敗中で、直近5戦勝ちなし(1分け4敗)。順位はJ3降格圏の19位に低迷する。その間の得点もわずか1。現状打破へ、平尾は「得点やアシストだけでなく、味方のためにスペースを空ける動きも意識している。次もしっかり走って、チャンスを作りたい」とイメージを膨らませた。勝ち点3を目指し、全力で前線を駆け回る。【前田和哉】