初のアジア王者を狙ったJ1横浜F・マリノスが、UAEでアルアインに粉砕され、悲願を果たすことはできなかった。まさかの5失点大敗で力尽きた。
大きな影響を及ぼしたのは、退場者だった。前半アディショナルタイム10分。守護神のGKポープ・ウィリアムが相手エースFWラヒミ(モロッコ)との1対1を止めにいき、ペナルティーアークで決定的な得点阻止。一発レッドを浴びて勝機を逸した。
この時点で2戦合計3-3だったが、後半3失点で突き放された。
横浜は、決勝トーナメント(T)に入って4カード連続となる退場者を出していた。
ポープが退場した後、横浜の勝利を信じて疑わないファンからは、いい意味でSNSに「いい流れ」などの投稿があった。
この大会、横浜が退場処分を受けた試合は4試合目で、全勝中だった。決勝T1回戦バンコク・ユナイテッドとの第1戦でDF松原健が退場したが、合計3-2で準々決勝に進出。そこで山東と対戦し、第2戦でDF永戸勝也が退場となったが、ここも2戦合計3-1で突破した。
さらには準決勝。蔚山との第2戦でDF上島拓巳がピッチから去ったが、合計3-3からのPK戦5-4で初の決勝に駒を進めた。そして決勝の第2戦も…この時点では2戦合計3-3だったが、驚異の粘りは続かず、後半3失点。最後は合計3-6の完敗だった。
ホーム日産スタジアムでの第1戦(11日)は、FW植中朝日とMF渡辺皓太の得点で2-1の逆転勝ち。引き分け以上で優勝が決まる状況で第2戦を迎えていた。前半、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)からのPK献上などで2失点。合計2-1から2-3とひっくり返された。
1度はFWヤン・マテウス弾で追いついたが、DF畠中槙之輔が負傷退場した4分後、ラヒミにこの日2点目を食らって、合計3-4とされた。さらに2失点と、沸騰するホームで勢いに乗った西地区の王者に、あらがえなかった。
前回大会の浦和レッズに続く日本勢の2連覇が懸かっており、横浜は優勝すれば、来年6~7月に米国で開催されるFIFAクラブワールドカップ(W杯)への出場権を獲得するはずだった。
日本勢の優勝なら、現行大会では浦和(3度)ガンバ大阪(1度)鹿島アントラーズ(1度)に次ぐ4チーム目となり、計6度は韓国勢と並んでアジア最多となるところだったが、アルアインに21年ぶりのアジア制覇を許した。



