ワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表からの引退を表明したMF長谷部誠主将(34)が5日、東京・成田空港に帰国後に会見した。決勝トーナメント1回戦のベルギー戦で2-3で逆転負けした日本代表が、試合後にロッカールームを清掃し、ありがとうを意味するロシア語「スパシーバ」と書いたメモと、チームカラーの青の折り鶴を残してスタジアムを後にしたことが、世界中で話題となってることについて、代表付のスタッフが清掃を行っていたと明かした。

 ロッカールームの清掃については、国際サッカー連盟(FIFA)ゼネラルコーディネーターを務めるプリシラ・ジャンセンズさんが試合後、日本代表のロッカールームを撮影した写真をツイッターで投稿。「こちらはベルギー戦で94分間の戦いに敗れた後の、日本代表のロッカールームです。彼らはスタジアムのファンに感謝した後、ベンチとロッカールームを全て掃除して、取材対応までした。そしてロシア語で“ありがとう”」と書いたメモまで残した。全てのチームの誇りであり、一緒に仕事が出来たことを誇りに思う」と称賛のメッセージをツイートした。

 長谷部は、その件について聞かれると「スタッフの方が毎試合、全てきれいに片付けて帰ることをしてくださっている。スタッフの方々を、選手として本当に誇りに思う」とたたえた。その上で「海外でプレーしていますけれど、日本ほど町がきれいな国はないんじゃないかと思うくらいです」と日本人の清潔さ、勤勉さの表れであることも強調した。【村上幸将】