国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会裁定部門は20日、FIFAのニースバッハ理事(ドイツ)に対して2年間の活動停止と罰金3万スイスフラン(約333万円)の処分が相当とする同委員会調査部門の報告書を受け取ったと発表した。報告では利益相反や情報開示義務の規定違反が指摘されている。裁定部門はこれをもとに審理を開始し、正式な処分を近く決める。

 2006年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会招致に関して開催地決定の投票に絡む買収疑惑などが浮上し、大会組織委員会の副会長を務めたニースバッハ氏は昨年11月にドイツ・サッカー連盟会長を辞任した。同氏は欧州サッカー連盟(UEFA)理事でもある。

 この問題を巡っては大会組織委会長だったベッケンバウアー氏もFIFA倫理委の調査対象となっている。