12月1日にコロンビアのメデジンで行われる南米のカップ戦コパ・スダメリカーナ決勝に出場する、ブラジル1部シャペコエンセの選手ら72人を乗せ、メデジンに向かっていた飛行機が墜落したと29日、ブラジルの大手メディアグローボなど各国の複数メディアが報じた。

 サッカー界では、過去にも飛行機事故に遭ったチームがある。

 1949年5月には、イタリア代表10人を要して同国1部リーグ(セリエA)を4連覇中だったトリノが巻き込まれた。遠征帰りの飛行機が、トリノ市郊外のスペルガの丘に墜落。乗員を含む31人全員が死亡し、「スペルガの悲劇」と呼ばれる。国葬も行われ、約80万人が参列した。

 58年2月には、英国の名門マンチェスターUの選手らが乗った飛行機が事故に遭った「ミュンヘンの悲劇」が起きた。敵地ベオグラードでの欧州チャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)準々決勝を制しての帰りに、給油地のミュンヘンで吹雪に見舞われ、離陸に失敗してフェンスなどに激突。選手8人や役員、同行記者ら23人が死亡した。