酒井高徳(26)のハンブルガーSVは4月30日、宇佐美貴史(24)のアウクスブルクに0-4で敗れ、入れ替え戦に回る16位に後退した。これについて翌5月1日の独紙ビルトは「期待はずれにブーイングコンサート」と伝えた。

 以下、同紙の報道。

 アウェーのアウクスブルクまで応援に駆け付けたハンブルガーSVのファンはブーイングコンサートを贈った。直近5試合で4敗で16位に転落。ハンブルガーSVはいつもいるところに戻ってきた。入れ替え戦に回った14年はフュルト相手に、15年はカールスルーエ相手に何とかしのいできた。

 いずれにしても昨日のプレーぶりではどんなチーム相手にもチャンスはない。マルクス・ギスドル監督は「最初から全く試合に入れなかった」と話し、DFメルギム・マブライは「自分たちのプレーぶりにはすごくがっかりしている。ハンブルガーSVにふさわしいものではななかった。僕らがファンにあんなプレーを見せたことをすごくがっかりしている。毎週のように主力選手がいなくなるというのがあったとしても、あんなのはあってはならない」とコメントした。

 レギュラー選手のMFフィリプ・コスティッチが出場停止、MFニコライ・ミュラーは負傷で欠場。2人を欠く攻撃陣は怖さが全くなかった。そして守備はバラバラ。

 正GKレネ・アードラー、第2GKクリスティアン・マテニアの2人が欠場し、セカンドチームGKのトム・ミケルがゴールマウスを守ったが、彼だけが普通のフォームで間違いなくハンブルガーSVでベスト選手だった。ミケルがいなければもっと大差で負けてもおかしくなかった。

 ミケルは「こんなパフォーマンスは説明できるものではないよ。ブンデスリーガであってはならないレベル。フラストレーションを募らせる日になってしまった」と話した。

 残り3試合はホームで同勝ち点のマインツとウォルフスブルク戦、アウェーでのシャルケ戦。今回のようなパフォーマンスでなければまだ可能性はある。ギスドルは「日曜日にはスタジアムは燃え上がる。すべてを自分たちで何とかできるホーム戦が2試合残っている」と語り、ミケルは「僕らが本当のハンブルガーSVの選手だということをファンのみんなに証明して見せないと」と話していた。