【オーステンデ(ベルギー)=木下淳、エリーヌ・スウェーブルス通信員】ヘントのFW久保裕也(23)が、日本人初となる同一シーズンの2クラブでの2ケタ得点に王手をかけた。敵地オーステンデ戦の後半35分に左足でゴール。ベルギー移籍後14戦9発で、昨年在籍したスイス1部ヤングボーイズでの25試合12得点に続く大台に、残り3試合で1点と迫った。チームは3-4で逆転負けしてプレーオフ初黒星。欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場が遠のいた。

 空砲に、久保の表情は浮かなかった。前半3分に初シュートを放つなど攻勢だったが、前節までプレーオフ6戦2失点だった堅守が崩壊。下位相手の今季最悪4失点に「もろすぎた。自分も前に残る意識が強すぎてハーフタイムに修正を求められた」。試合が終わると悔しそうに座り込んだ。