FW武藤嘉紀が所属するマインツはアウェーでシャルケに0-2で敗れた。

 武藤はセンターフォワードでフル出場。前線でボールを待つが、味方のサポートが少なく、ボールが来てもシャルケDFに囲まれることが多かった。前半33分、ブロジンスキからのパスを受けてゴール方向へドリブルするがコントロールミスでボールロスト。同41分には自陣からドリブルで運び、左サイドへパス。そこからスペースへ走りこんだが、パスが出てこずに、両手を挙げて味方に大きなアピール。

 後半2分は鋭い動きでシュートに持ち込んだが、相手GKがセーブ。同24分、ブロジンスキからのクロスをヘディングシュートも枠上へ。同36分、フィッシャーのパスを受けてペナルティーエリア内に持ち込み左足で鋭いクロス。フリーのコドロがヘディングシュートも枠をとらえられず。地面を叩いて悔しがった。

 試合を通してチャンスの数自体は多くなかったが、マインツチャンスのほとんどに絡んだ。

 前線で孤立するシーンもあった武藤は「自分たちがボール回すのを怖がって、全部蹴っちゃう。3トップで前にいるのは俺だけ。そこに思いっきり蹴られても3対1。あそこで1人になっちゃうと、厳しい。今季一番悪かったんじゃないかな」と指摘。「きょうはホント、フラストレーションが溜まる」と不満をぶつけたが、「今日は本当に忘れるしかない、かな。こんなひどいゲームしてたら、降格争い突入しちゃうから。切り替えて次のフランクフルト戦、ホームでやれるわけだから、ダービー勝って」と次戦へ気持ちを新たにしていた。