MF乾貴士が所属するエイバルは、アウェーでアラベスに2-1で競り勝った。

 左サイドでリーグ戦5試合連続の先発出場を果たした乾は前半33分、右クロスが相手DFに頭でクリアされたところを右足ハーフボレーで狙ったがヒットせず。すぐさまこぼれ球を自身で拾って再度右足シュートを放ったが、これも相手DFにはじかれた。しかし、そのこぼれ球をダイレクトで放ったMFホルダンが左足ミドルシュートが決まり、先制点に絡んだ。「(打ち直しのシュートは)胸に当たったのかな。ラッキーですね、とりあえず。その前のシュートを打とうとした時も空振りしたのがすごいトラップみたいになって。そういうラッキーがあるのはチームにとっていいこと」と笑顔を見せた。

 試合は前半45分に相手FWが2枚目のイエローカードで退場となり、後半24分にFWシャルレスのゴールで追加点を奪った。同38分にFWシャルレスが一発レッドで退場となり、同ロスタイムに失点したが、2-1で逃げきった。

 後半41分に退いた乾は「とりあえず勝ててよかった」とチームの今季初の2連勝を喜んだ。「まだやってないチームも多いし、ポイント差でいうとそんなに離れてない。でもこの連勝は大きいと思う。このスタジアムはやりにくかったので、雰囲気も含め、その中で勝てたのはよかった」。

 浦和レッズがアジア王者に輝いたことについては「よかった、よかった。おめでとう。試合前ちょっとだけ見ていたので、最後の最後に点を取られんといてやと祈っていた。凄いことをついにした」と快挙を称えた。クラブW杯準決勝でレアル・マドリードと戦う可能性があるが、「やってほしいですね。いい経験になるし、レッズからは代表にこの前5人選ばれていたし、そういう(世界トップと戦うという)経験は代表にも日本のサッカーにも生きてくると思うので、ぜひ戦って欲しい」と熱望した。

 エイバルは4勝2分け7敗の勝ち点14で暫定14位。