レアル・マドリードのFWロナルドが華麗なオーバーヘッド弾など2得点1アシストと活躍し、敵地でのユベントス戦で3-0の快勝の原動力となった。昨季決勝から本大会10戦連発の新記録。3連覇に向け、準決勝進出へ前進した。第2戦は11日(日本時間12日)。

 ロナルドが美技で新記録を飾った。後半19分、右クロスに合わせ完璧なタイミングでジャンプ。高く上げた右足で球をとらえるオーバーヘッド弾に、名手GKブフォンも1歩も動けない。「あんなゴールを決められるとは思わなかった」と本人も驚いたほどだ。

 相手ファンまで総立ちにさせ、賛辞の拍手を浴びると、胸に手を当ててお辞儀をして感謝した。「今まで経験したことがない。素晴らしい」と興奮した。

 全3得点に絡むロナルドの働きにジダン監督も「彼がこのような試合で間違いをするはずがない」と素直に称賛。同時にオーバーヘッド弾について「いや、私のゴールの方が素晴らしかった」。02年決勝で決めた左足ボレー弾を引き合いに出し、「でも、これで欧州CLの表紙はロナルドになるだろうから、少しやけるね」と笑いを誘った。

 一方、陰の立役者はパス54本をすべて成功させたイスコだ。前半3分には先制点をアシストし、後半27分にはマルセロ、ロナルドとの連係から追加点を呼び込んだ。第2戦は累積警告で出場停止となるセルヒオラモス主将も「すべて完璧。あとはホームで決めるだけ」と、成熟したチームに不安はないようだ。