サラゴサのMF香川真司(30)が移籍後初のベンチスタートとなり、試合も敗れた。4試合勝ちなしで迎えたアウェーのフエンラブラダ戦。もともと9月18日に開催予定だったが、フエンラブラダの選手が集団で胃腸炎にかかり、延期されていた。両チームが公式戦で対戦するのは初めてとなった。

会場はエスタディオ・フェルナンド・トーレス。フエンラブラダ出身の元スペイン代表で、今夏、日本のJ1サガン鳥栖で現役引退したFWの名前を冠している。ホームチームにとって昨年10月8日以降、1年以上も負けがないスタジアムだ。

そこに乗り込んだサラゴサは、システムを前節ヌマンシア戦の4-2-3-1から4-1-4-1に変更した。週中の試合のためローテーションし、前節からクレメンテ、エグアラス、スアレス、そして香川をスタメンからサブに回した。香川は、これまでプレーした9試合はすべて先発出場(マラガ戦を風邪で欠場)だったため、初めてベンチでキックオフを迎えることになった。

後半3分からウオーミングアップを始め、1-2の同28分にパプナシュヴィリと代わってピッチへ。4-2-3-1に変わった陣形のトップ下でプレーした。左サイドに流れて組み立てに参加するなど精力的に動いたが、相手はリードを守ろうとゴール前を固めている展開。スペースがなく、出場時間も短かった中で大きな仕事はできず、得点を生むことはできなかった。そのままのスコアで敗れて5勝4分け2敗。4位に後退する悔しい結果に終わったためか、試合後の香川はコメントしなかった。

【得点者】

前半35分 ウーゴ・フライレ(フエンラブラダ)

後半16分 ハビ・ロス(サラゴサ、PK)

後半22分サルバドール(フエンラブラダ)