パリサンジェルマンのウルグアイ代表FWエディソン・カバニ(33)が、ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)に移籍する可能性があると、スペイン紙アス電子版が1日に伝えている。

新型コロナウイルスの影響でフランスリーグは中断し、プレーできていない状況が続くカバニのパリサンジェルマンとの契約は今年6月30日までとなっている。そんな中、ボカ・ジュニアーズがカバニ獲得に興味を示しており、カバニの関係者も交渉が行われる可能性を認めていると報じられている。

アス紙はカバニがボカ・ジュニアーズに移籍する動機のひとつとして、リベルタドーレス杯出場を挙げている。同大会は南米のサッカー選手全員の憧れであるが、カバニは一度も参加したことがない。ボカ・ジュニアーズに十分な給料を支払う能力はないものの、それが移籍する大きな理由になる可能性があるという。

一方、FWイカルディの退団が濃厚であるにもかかわらず、パリサンジェルマンのスポーツディレクターのレオナルド氏はカバニと契約延長する意図はないとのこと。

ボカ・ジュニアーズがカバニの獲得に動く場合、マンチェスター・ユナイテッドや元イングランド代表のベッカム氏が創設したばかりのインテル・マイアミが主なライバルになると見られている。

しかし、ボカ・ジュニアーズのホルヘ・アモール・アメアル会長は「カバニのような選手が我々のクラブのユニホームを着たいと言ってくれることに誇りを感じているが、現実的に我々には彼に見合った経済力がない」と獲得が非常に難しいことを明かしている。

(高橋智行通信員)