リバプールが奇跡的に勝ち点3をもぎ取った。1-1のドローかと思われた後半ロスタイム5分。ラストプレーで相手ゴール前に上がってきていたブラジル代表GKアリソン(28)が、DFアレクサンダーアーノルドの左CKにどんぴしゃりで頭を合わせ、プロ初ゴールとなる決勝点を挙げた。

アリソンは今年2月に父ジョゼさんを水難事故で亡くしており、試合後には「父がここで見ていてくれたら。神様と一緒に喜んでくれていると思う」と感極まった。そして「今後は僕がゴールを決めなければいけないような状況には、あまりならないようにしてほしい」とジョークも飛ばした。

英BBCによるとリバプールの129年の歴史の中でGKが公式戦でゴールを決めるのは初めて。プレミアリーグで得点したGKはアリソンで6人目で、ヘディングで決めたのは初だという。

現在リーグ5位のリバプールは来季欧州チャンピオンズリーグ出場(リーグ4位以内)を目指しているが、なんとか勝ち点3を奪い、今季2試合を残して4位チェルシーに勝ち点1差に迫った。