レアル・マドリードのベルギー代表FWエデン・アザール(31)が今冬、移籍を希望しているとスペイン紙アス電子版が17日に報じた。

Rマドリードは16日までサウジアラビア・リヤドで行われていたスペイン・スーパー杯でバルセロナとビルバオを下して2季ぶり12度目の優勝を飾った。だがアザールは全く出番が与えられず、チームの今季初タイトルに貢献できなかった。

アス紙はベルギー人ジャーナリストの情報を元に、アザールが退団を望んでいると報道。一方でクラブ内には現在、アザールに再手術を勧める医療スタッフと、他クラブに売却するためにもっとプレーさせるべきだと主張する人々がいるもようだ。

同紙は、スペインスーパー杯での優勝トロフィー授与セレモニーの際にアザールが少し不機嫌そうな表情を浮かべていたことも指摘。メダルを外す姿もあったという。

アザールは19年夏、移籍金1億ユーロ(約130億円)でチェルシーからRマドリードに加入。だが度重なるけがに苦しみ、2シーズン半で公式戦わずか59試合の出場にとどまるなど周囲の期待に応えられていない。

アザールは今季、公式戦30試合中16試合に出場し、ピッチに立った時間は724分。1試合あたりでも45.25分しかプレーできておらず、アンチェロッティ監督の戦力になっているとはいえない状況だ。(高橋智行通信員)