マンチェスター・シティーのブラジル代表FWガブリエルジェズス(25)が、レアル・マドリードに逆オファーを出したという。スペインのラジオ局カデナ・セルが6日に報じている。

同メディアによると、ガブリエルジェズスは今季、チームでの重要性が落ちており、さらに来季のハーランド加入によりその傾向が強まることを理解し退団を希望しているという。そのため選手の関係者が現在、移籍先を探しており、Rマドリードやアトレチコ・マドリードに逆オファーを出したとのことだ。

Aマドリードにはすでに断られている一方、RマドリードにとってガブリエルジェズスはマンチェスターC加入前に獲得を検討した選手であること、そして攻撃の補強に求める条件に合致しているため前向きに考えているという。

移籍金に関して、マンチェスターCとの契約が来年6月30日までと今夏で1年を切るため、そこまで高額になることはないと見られているが、獲得するにはアンチェロッティ監督指揮下で今季、戦力外だったヨビッチやマリアーノの放出が必須になるという。

しかし大前提として、ガブリエルジェズスと契約を結ぶためにはEU圏外の選手であることが大きな障害となる。なぜならRマドリードでは現在、その3枠をブラジル代表でチームメイトのビニシウス、ミリタン、ロドリゴが占めているため。またEU圏外枠の問題は以前より、久保建英のRマドリード復帰の可能性が報じられた際にたびたび話題に上がっていた。

ビニシウスのスペイン国籍取得が間近と2カ月ほど前に報じられたが、それ以降、何の動きもなく、現時点で来季開幕前までに枠が開くかどうかが不透明な状況であり、この問題がクリアされない限り、ガブリエルジェズスは加入できない。

一方、ガブリエルジェズスはRマドリードに加入できない場合、獲得を狙われているアーセナルに移籍する可能性があると同メディアは伝えている。(高橋智行通信員)