レアル・ソシエダードのFIFAワールドカップ(W杯)日本代表MF久保建英(21)が、アウェーのエスパニョール戦で、豪快ボレー弾を決めるなどし、勝利に大きく貢献した。

●前半

前節バリャドリード戦に敗れ、リーグ戦2試合未勝利が続きながらも3位をキープするRソシエダードはアウェーで、同じくリーグ戦2戦連続未勝利中で降格圏一歩手前の17位エスパニョールと対戦した。

Rソシエダードは主力のシルバなど6人をけがで欠く中、4-3-3で臨み、久保はリーグ戦3試合連続で先発出場し右ウイングでプレーした。

対するエスパニョールはエースのホセルを欠く厳しい状態下で上位チームとの対戦を迎えることになった。

序盤はホームのエスパニョールが幸先の良いスタートを切り、前半4分にビニシウス・ソウザが至近距離からヘディングシュートを放つも、GKレミーロに防がれた。

その後はRソシエダードが本領発揮してボールをキープ。10分にオヤルサバルが放った強烈なミドルシュートは惜しくもGKアルバロ・フェルナンデスに防がれた。

23分、イジャラメンディが左サイドから上げたクロスがセルロートに当たって右に流れたボールを久保が完璧な形でトラップし、左足の強烈なボレーで先制点をチームにもたらした。

さらに29分、ブライス・メンデスがバックヘッドで追加点を狙うも、ゴール一歩手前でDFにクリアされた。

劣勢の状況が続いたエスパニョールは31分、ビニシウス・ソウザがミドルシュートで同点ゴールを狙うも、GKレミーロのファインセーブに阻まれた。

●後半

開始後も主導権を握ったRソシエダードは6分にカウンターを仕掛け、オヤルサバルが左サイドから入れた正確なグラウンダーのクロスをセルロートがゴール前で押し込み2点差にした。

続く18分、久保が右サイドから入れたクロスボールがクリアしようとしたカブレラのオウンゴールを誘発し3点差にした。

それでも、エスパニョールは諦めることなくプレーし、29分にFKからのプアードのヘディングシュートがレミーロにファインセーブされた後、そのルーズボールをダルデルが押し込み1点を返した。

さらに42分、左サイドをオーバーラップしたオリバンがレミーロとの1対1を制し、1点差まで迫った。

Rソシエダードは3点リードした後、受け身に回ったことでホームサポーターの熱狂的な声援を受けたエスパニョールに追い上げられ苦しめられたものの、3-2での逃げ切りに成功した。

久保の2ゴールに絡む大活躍によりリーグ戦3試合ぶりの勝利を挙げ、勝ち点を42に伸ばして3位の座をキープした。

●久保のプレー

リーグ戦3試合連続で先発出場し、4-3-3の右ウイングでプレーした。立ち上がりはエスパニョールが有利にゲームを運んだためボールに触れる場面が少なかったが、時間の経過とともにチャンスを作っていった。

16分にペナルティーエリア内右45度から放ったミドルシュートは惜しくも枠内に飛ばせなかったが、23分にイジャラメンディが左サイドから上げたクロスがセルロートに当たって右に流れたボールを完璧な形でトラップし、左足の強烈なボレーで先制点をチームに運んだ。

これは久保にとって、スペイン初年度の19-20年シーズンのマジョルカ時代に記録したリーグ戦1シーズンの自己最多得点の4ゴールに並ぶものとなり、さらにスペインリーグでの記念すべき通算10得点目となった。

久保は後半も前半同様、右サイドを起点にプレーして存在感を発揮。18分に同サイドから入れたクロスボールがカブレラのオウンゴールを誘発した。その後もFKやミドルシュートで積極的にゴールを狙うが、追加点は奪えなかった。

試合を通じて厳しいマークに遭うも、2点に絡む大活躍を見せてリーグ戦3試合連続のフル出場。勝利に大きく貢献し、2節続けて試合のMVPに選出された。

(高橋智行通信員)