マンチェスター・シティー(イングランド)が1-0でインテル・ミラノ(イタリア)を下し、悲願の初優勝を成し遂げた。
後半23分のMFロドリのゴールを最後まで守り切った。マンチェスターCはイングランドのチームとしては1999年のマンチェスター・ユナイテッド以来となる3冠(欧州CL、プレミアリーグ、FA杯)達成。ジョゼップ・グアルディオラ監督(52)はバルセロナ時代も含め、史上初めて2クラブを3冠に導いた指揮官として歴史に名を刻んだ。
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これでグアルディオラ監督の経歴にけちをつける部分はなくなった。史上初となる2クラブでの3冠達成。マンチェスターCを頂点に導き、「バルサでしかCLに勝てない」という批判は過去のものになった。
ただ勝つだけでは納得しない本物の天才だ。常に新たな戦い方を模索。センターFWが中盤に降り、数的有利や相手の混乱を生み出す「偽9番」や、位置を内に絞り数的有利やウイングへのパスコースをつくる「偽サイドバック」などのアイデアでドイツ、イングランドでも結果を出した。
今大会のチームも12点で得点王となったハーランドやデブルイネが注目されるが本当の戦術的中心はグリーリッシュとベルナルド。ドリブル、パスなんでもござれの左右ウイングが高い位置で起点となり、ほぼすべての攻撃に絡んだ。ロドリの決勝点もベルナルドのクロスから生まれた。
そんな天才指揮官だが「考え過ぎる」のが欠点だった。バルサを離れて以来、CLで勝てなかったのは大一番でメンバーをいじりすぎたからだ。20-21年決勝ではチーム最多得点者だったギュンドアンをアンカーで起用。攻撃が機能せずチェルシーに完封負けした。それが今季はチームへの自信から、泰然自若な姿勢で決勝でもメンバーをいじらず初優勝を成し遂げた。試合後に「この勝利は運命だった。3冠達成という唯一無二のものに満足している」と感慨深げに話した。
ライバルのマンUと並ぶ3冠達成。当時マンチェスターUで監督を務めたファーガソン氏からこの日の朝に激励の連絡を受けた。「彼に並ぶことができて光栄だ」と喜び、「優勝して消えてしまうチームもある。我々はそれを避けなければならない」。飽くなき探求は終わらない。
<ジョゼップ・グアルディオラ>
1971年1月18日、スペイン・カタルーニャの中心サントペドール生まれ。
◆サッカー歴 13歳でバルサ育成組織「ラ・マシア」に加入。Bチーム時代、クライフ監督に中盤の底での素質を見いだされ、1990年カディス戦でトップチームデビュー。バルサでリーグ戦263試合6ゴール。その後、イタリア、カタールと渡り歩き、現役最後メキシコのドラドス・シナロアではリージョ監督(元神戸)の指導を受ける。スペイン代表47試合5得点。バルセロナ五輪金。
◆門下生も成功 アルテタ(元マンCアシスタントコーチ、現アーセナル監督)、コンパニ(元マンC選手、来季プレミア昇格バーンリー監督)、テンハグ(元BミュンへンBチーム監督、現マンチェスターU監督)、シャビ(元バルセロナ選手、現同クラブ監督)らペップの薫陶を受けた指導者たちが次々成功。
◆趣味 アートが好きでバルサ退任後のニューヨーク充電時代は画廊を巡った。スポーツではゴルフ。
◆憧れ 少年時代の憧れはプラティニ。しかしボールボーイをしていた若き日にサインを断られた苦い経験を持つ。
◆身長180センチ。

